太平洋セメント舗装ブロック工業会について

調査研究

自転車の走行性に関する調査について

近年、自転車による交通事故の割合が高まり、社会問題となっております。
このため国土交通省と警察庁では、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を作成し、これを基に全国各地で安全な自転車走行空間の整備が進められています。

そのような中、
「ブロック舗装はガタガタして自転車が走りにくい。」
「振動が不快に感じる。」
というような心配される声をお聞きしました。
そこで、当工業会では走行試験を繰り返し行うなど、ブロック舗装は本当に走りにくいのか?検証を行いました。

イメージ

走行試験による評価

シティサイクル車(26インチ)の前輪に3軸加速センサを取り付けて、インターロッキングブロック舗装とアスファルト舗装の走行時の振動特性を測定しました。また、マルチロードプロファイラを使用して舗装路面の平坦性を測定しました。


自転車の走行試験の状況


3軸加速センサ


路面の平坦性の測定状況

測定結果のまとめ
(1)走行時の自転車の振動特性

路面の平坦度が同じ場合、舗装材の種類によらず自転車の振動特性は変わらないことが確認できました。

(2)自転車の乗り心地

人体は30Hz以下の振動を不快と感じるため、路面の平坦度との関係を調査しました。

路面の平坦度が同じ場合、舗装材の種類によらず自転車の乗り心地は変わらないことが確認できました。

ブロック舗装の走行性能・乗り心地は「他の舗装材と変わらない」ことがわかりました!

ブロック舗装を活用した自転車道の良い点

  • ・平坦性確保で快適な走行性が得られる。
  • ・視認性が高く、安全性を確保できる。
  • ・ブロック形状を活かした速度抑制効果が期待できる。