インターロッキングブロックとは、「かみ合わせ効果の発揮できる舗装用コンクリートブロック」であり、「高振動加圧即時脱型方式により製造されるもの」です。
インターロッキングブロック舗装は、車両等の輪荷重が作用した時にブロック間の目地に充填した砂によりブロック相互のかみ合わせ効果が得られます。この効果により荷重分散効果を生じることを利用した舗装であり、歩道から車道まで幅広く適用されています。
インターロッキングブロックの種類としては、スタンダードな普通インターロッキングブロックや透水性インターロッキングブロックの他、ヒートアイランド対策に有効な保水性インターロッキングブロックなどがあります。
一般的なインターロッキングブロック舗装の構造、各層の役割
舗装の最上部にあって、交通の安全性・快適性など、路面の機能を確保するとともに、隣接するブロックのかみ合わせ効果により荷重を分散します。
ブロック間の約3mmの隙間であり、良質の砂を充填することで、ブロックのかみ合わせ効果が高められます。
均一な密度と厚さでブロックの安定性と平坦性を確保するとともに、インターロッキングブロック層に加わる荷重を均一に分散して、路盤に伝達します。
インターロッキングブロック層から荷重を分散させ、路床に伝える役割を果たします。上層路盤材料には、粒度調整砕石、粒度調整鉄鋼スラグ、水硬性粒度調整鉄鋼スラグ、セメント安定処理、瀝青安定処理、セメント・瀝青安定処理などが用いられます。 下層路盤材料には、現場近くで容易に入手できる材料を用いて、クラッシャラン、鉄鋼スラグ、砂などが用いられます。
舗装の支持層となる。
(社)インターロッキングブロック舗装技術協会「インターロッキングブロック舗装設計施工要領」
コンクリート平板舗装は、普通コンクリートで製造した一般的な普通平板や、表面を顔料で着色したカラー平板、表面を石のように仕上げた擬石平板、露出する面を洗い出して仕上げた洗い出し平板、大理石、蛇紋岩等の砕石を研ぎ出したテラゾー平板などがあります。
平板の一般的な寸法は、30~40cm角、厚さ6cmである。種々のものを組み合わせることにより、変化に富む舗装面を形成できる特長があります。
また、ポーラスコンクリートを使用して平板に透水性を持たせたもの、保水材混入や微細な空隙の多孔質体とすることなどにより保水性を付与したもののも開発されています。